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【ブログ小説おすすめ】だいまろ乗船日記 蘇れ!大海原の異端児 (第2章)

まろはだいまろ。その昔、学生の時分。船乗り育成の学校に迷い込み、「乗船実習」と呼ばれる1ヶ月の航海に何度か出ていたそうな。在籍中に計3回駆り出されたわけだが、これはその記念すべき1回目!処女航海の1ヶ月の体験記である。規律というものを知らず、世間をなめていたボンクラ学生のだいまろが、海事社会の厳しさを目の当たりに・・・!雨の日も風の日も大波の日も書き続けた貴重な日記をリメイクし、今ここに蘇る。そんな淡い戯言をぜひ見てもらいたい。

※一部、海事関係者への愚痴とおぼしき表現がありますが、当時の日記をリアルに再現したものです。現在は敬意を持ち合わせていますので、ご容赦下さい。

 

 

6日目(8/27):地獄

今日は、大阪湾を出発し関東地方へ向かう。台風を少しでも避けるため、1日前倒しで大阪を後にしたわけだが終日働きづめであった。そして、16:00頃から船の揺れも激しさを増してきた。夕食の味噌汁が机をすべって吹っ飛んでいく始末・・・。大半の実習生は酔い潰れ、地獄絵図の完成!ただどういうわけか、まろはどうも船酔い耐性があるらしく、ピンピンして今ちょうど筆を走らせている。皮肉にも問題児が船乗り体質だったらしい・・・。陸の人たちに伝えるのは難しいが、例えるなら震度6強の地震がずっと続く感覚。大げさだと言われるまろだが、あながちそうでもないはずだ。こうして揺られていると、自分がなぜ今ここにいるのか?と行き場のない気持ちがこみ上げ、その思いは初日に帰着する。ただ、この状態を打破すれば久しぶりの上陸が待っている。最後の力を振り絞ってなんとか乗り越えよう。それにしても半端ない揺れである。明朝は湾内に入るので多少マシになるようだが、その保証は全くない…。 つづく
★だいまろ★
★だいまろ★
この時の揺れは今でもはっきり覚えてるなぁ。
廊下でバタバタ倒れてたもん。
それにしても、体質だけは船乗り向きだった笑

 

7日目(8/28):病気

1日半で12時間の労働・・・。死ぬ間際を味わったものの、それが終わった後、特に今日の午後はこれといって何もなかった。ごくごく平凡な一日が流れた。ここで勘違いしてほしくないのが、平凡の意味である。この平凡とは、陸上に住んでいらっしゃるみなさんとは程遠い生活だった。でも、仕事さえこなしてしまえば、楽かもしれないと思い始めてきた・・・。これはどうやら完全にマヒしている。自分を見失なってきたようだ。別に船乗りに近づいたわけでも遠のいたわけでもない。ただ、人間とは怖いもので、どんな環境でも必ず慣れが来る。今のまろはちょうどそんなところだ。でもそれとは裏腹に、陸上に帰りたい気持ちは右肩上がりである。そんな葛藤の中、地元を散歩している自分を見た自分が、自分を羨むという夢をみた。もう完全に病んでいる・・・。ただ、あと2日後には横浜に上陸である。2泊3日だけ人間に戻れる!これだけは夢じゃない・・・。 つづく
★だいまろ★
★だいまろ★
もうほとんど錯乱状態ですな。
共同生活が恐ろしく向いてないと悟ってました。
気を確かに明日も乗り越えるぞ~!

 

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8日目(8/29):馬鹿

今日はどうかって?まぁ、変わらずの生活だ。唯一変わったことと言えば、筆記テストがあったことか。船に関するマニアックな用語の確認テスト。もし赤点を取れば単位を認めてもらえない可能性もあるらしい。そうなれば、大学自体を辞めることになるのは揺るぎないので、久しぶりに労働の合間を縫って勉強した。その甲斐あって、何とか問題ないレベルで突破。ホッと一息である。さて、今改めてこの日記を見直しているが、最近内容が単調になってきている気がする。それもそうだ、日々単調すぎて書くネタすらなくなってきた。ただ、いつもの友人と馬鹿やって騒いでる時だけが癒しだ。もうほとんど家族同然であり安らぎだ。ここにきて改めて感じたのが、まろは本当にイイ友人に恵まれた。これだけがこの大学、そして乗船した財産だ!今は本当にこの友情だけで生活を繋いでいる。まぁ、たまに真面目なことも書いておこうかと・・・。ただ、こんな大人びたコメントとは裏腹に、馬鹿騒ぎして精神年齢の低下が著しい。前よりずっとお馬鹿になってしまった。ただ、このテンションでなきゃやってられないので御勘弁を。 つづく
★だいまろ★
★だいまろ★
確認テストはほんと久しぶりに勉強したな~。
単なる友情じゃなく、家族愛みたいな
不思議な情が芽生えてたな。ほんと財産だな

9日目(8/30):感激

今日はなんと横浜港で、17:00-22:00下船の日だ。時計の針はとうとう17時を指し、久しぶりに足が地に着く。冗談抜きのあり得ない話、静止する地面にいささか抵抗を感じた。陸酔いとかいうやつか・・・。それにしても感激だ!あぁ、母なる大地よ・・・。しかし、今日はガードが厳しく制服での上陸であった。逆に開き直って、横浜人をひかせまくった。無茶なテンションとわざとらしく使う関西弁、自然と切り開かれる道・・・。どうやら嬉しい!という表現の仕方を間違えたらしい。横浜人さんすまなかった、可愛そうなまろを大目に見てやってほしい。と、街中にはたくさんの女の子がいるではないか?久しぶりに見た気がする。香水の残り香が、風を伝いほのかににほふ~。とにかく船内では人間の生理的なさまざまな異臭と油の臭いにまみれていたので、本当にクラっとくる。美しき香りであった。他にも感動が絶えない、これまで当たり前であった光景すべてが新鮮で有り難かった。テンションが上がってしまい、日用品を買い揃えるつもりがCDと古着を購入して終了・・・。とにかく「いいな、いいなぁ~♪にんげんっていいなぁ~♪」ってずっと思っていた。楽しい一日であった。 つづく
★だいまろ★
★だいまろ★
当たり前のものから離れると、その当たり前の
有り難みと価値が実感できるな~。
日常の何気ない幸せを、謙虚に受け止める
イイ機会だった。・・・と今では思うかな。

10日目(9/2):後悔

2泊3日の横浜滞在を終え、またこうして船の中で日記を綴る・・・。慰安旅行とでもいうのか。ささくれ立ったメンタルは修繕され、本当にリセットして楽しめた。と同時に、船に戻ったというこの世のものとは思えない悲痛がまろを襲った。また船上の子に戻るのだ。ブルーライト横浜の輝きが夜の街を照らす中、まろはそれを海側から寂しく見つめていた。とはいうものの、これからは4日に1回は上陸できることもあり、また釧路での2泊3日の下船もあるので、いささか気分は楽である。しかしまた台風に激突するらしく、この日記も物語性を増してきている・・・。本当に家に帰りたい!荷物を自分の部屋で整理するでなく、船の居室で整理していると悲しくなってくる。これが高校時代に夢にまで見たキャンパスライフなのですね・・・。本当に楽しいですね…。陸上の皆様方はお元気ですか・・・?こんなはずじゃなかった。改めて高校時代の崩れきった勉強態度に後悔の念。こんなことなら、もっと勉強しておけばよかった・・・。泣き寝入りの日々がまた始まる。 つづく

★だいまろ★
★だいまろ★
今思えば貴重な経験であって、もっと必死に取り組む
べきだったと後悔してるけど、この時はなんで船に
乗ってるのっていう後悔しかなかったからな~。
まぁ、若気の至りってやつですな。

 

次回へつづく・・・

だいまろの淡い戯言

だいまろはだいまろ。その昔、学生の時分。船乗り育成の学校に迷い込み、「乗船実習」と呼ばれる1ヶ月の航海に何度か出ていたそ…

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まろはだいまろ。その昔、学生の時分。船乗り育成の学校に迷い込み、「乗船実習」と呼ばれる1ヶ月の航海に何度か出ていたそうな…

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まろはだいまろ。その昔、学生の時分。船乗り育成の学校に迷い込み、「乗船実習」と呼ばれる1ヶ月の航海に何度か出ていたそうな…

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まろはだいまろ。その昔、学生の時分。船乗り育成の学校に迷い込み、「乗船実習」と呼ばれる1ヶ月の航海に何度か出ていたそうな…

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まろはだいまろ。その昔、学生の時分。船乗り育成の学校に迷い込み、「乗船実習」と呼ばれる1ヶ月の航海に何度か出ていたそうな…

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