向上心を持ってやる気満々の方も多いと思いますが、ちょっと待って!一度肩の力を抜いてください。これから何十年も働くっていうのに、息が上がってしまいますよ・・・。
よく「スタートダッシュが肝心!」とか、「人の倍ほど頑張って差をつける!」とか言いますが、ぼくはそうは思いません。重要なのは、本質の正しい理解と、身の丈に合ったスキルの体得です。初めから頭でっかちに背伸びする必要は全くありません。段階を追って、積み上げていけばいいのです。だから、もう一度言います・・・。肩の力を抜いてください。
まずは第一ステップとして、新入社員が絶対に持つべき心構えを公開します。全部で5つの心構えについて解説してきますが、ここで一つ断言します。
この心構えを1年間意識できれば、必ず周囲と差をつけられます。
初めは学生と社会人のギャップに思い悩むことも多いでしょうが、この5つの心構えだけは忘れないでください。これはぼくの完全オリジナルのネタですが、間違いなく必要なファクターです。振り返ったときに必ずや、「やっててよかった~。」と感じる時が来るはずです。これは、新入社員だった頃のぼくにも教えてあげたい指南ですね。
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5つの心構え
(1)プライドというぜい肉を捨てるべし!
(2)御礼と謝罪は体で現すべし!
(3)社会人として何事にも責任を持て!
(4)報酬が支払われている事を意識せよ!
(5)怒られてもうまく聞き流せ!
それでは、それぞれ解説していきます。1年間意識を絶やさず、少しずつ体得していくイメージです。ノートや手帳に書き留めて、いつでも見返せるようにできればベストですね。行き詰ったときの道しるべにしてください。
もくじ
(1)プライドというぜい肉を捨てるべし!
このプライドほど厄介なものはありません。みなさん学歴社会の中で、たくさんのことを学び、専門知識を追求した人も多いことでしょう。ただ先に言っておきます。一回リセットしてください。これまでのことが無駄だったわけではなく、全く違う土俵にいることを理解してください。
みなさんがやってきた勉強、身に付けた教養が役に立つ時は必ずやってきます。ただ、初めは我慢して白紙から始めましょう。これができないと素直に忠告が聞けなかったり、理想と現実のギャップに思い悩み、つぶれてしまうことさえあります。そして、最終的に思い通りに行かないことを、周りや環境のせいにして辞めてしまう人もしばしば。でも、これではどこに行っても同じことです。
ぼくは、この学生の時に蓄えたプライドをぜい肉と呼んでいます。いかに早く、このぜい肉をそぎ落とせるかが勝負です。そして、いつの日か本当の意味でのプライドを手にしましょう。
(2)御礼と謝罪は体で現すべし!
人道的なところで、みなさんにそれは備わっているものだと思います。が、思っているだけでは意味がありません。相手にしっかりと伝えなくては、思っていないのと同然です。元気がなく反応が薄い人にこの傾向が見受けられます。
やはり元気というものは気持ちが良いもので、相手に好感を与えます。「ありがとう」「すみません」を相手に心地よく伝えるため、大きな声でキレイなお辞儀に努めましょう。当たり前のことかもしれませんが、意外と難しいものです。そして、普段からやっていないといざという時にできません。これは本当です。
自然とできるようになるまで、訓練だと思って実践してみて下さい。出社時に意識して「おはようございます。」を元気に言う習慣から始めましょう。自ずと抵抗や恥ずかしさがなくなってくると思います。
(3)社会人として何事にも責任を持て!
なんか、説教しているみたいですみませんね。しかし、これも重要なファクターの一つです。社会人において、特に3つの責任が課せられると思ってください。それは、「時間」「発言」「仕事」です。どれも一度、無責任だと思われてしまうと、その信用を取り返すのは大変です。くれぐれも注意してください。
まず「時間」ですが、これは社会人の基本中の基本ですね。右も左も分からない新入社員でも、この責任だけは果たせるはずです。余裕をもった行動をとり、くれぐれも時間にルーズだと言われないようにしてください。
次に「発言」ですが、有言実行に努めてください。出来ないことをカッコつけて出来ると言ったり、あやふやな回答をすることは厳禁です。また、発言した内容には常に責任が付きまとい、場合によっては会社に大きな損害をもたらすことさえあります。軽率な回答や、身勝手な判断がないように十分に気をつけてください。
最後に「仕事」ですが、自分に課せられたものは自分の責任です。途中で放棄したり、おざなりにすることがないように注意してください。ただし、勘違いしてほしくないのが、自分の責任だといって自分で抱え込めとは言っていません。会社は組織、組織はチームです。先輩や上司のサポートを受ければいいんです。自分の仕事は主体性を持って対応し、最後までやり遂げるということが重要なのです。その成功事例の積み重ねが、やがて自信へと繋がっていきます。
(4)報酬が支払われている事を意識せよ!
これは希薄になりがちな部分です。当たり前の話ですが、サラリーマンは会社に雇われて業務を遂行し、その対価として報酬を得るわけです。そこで意識として持ってもらいたいのが、勤務中は常に報酬が発生しているということです。加えて、報酬に見合うだけの貢献ができているのかも考えるクセを付けてください。
なにも会社に飼い慣らされろとは言っていません。むしろ、ぼくはそれが嫌いです。そうではなく、仕事の量や質に対する報酬の感覚を養ってほしいのです。
自分の給料分ぐらい、自分で売り上げているのか?この仕事はいくらくらいに相当するか?とにかく数字のイメージを持つように心掛けてください。一朝一夕には体得できませんが、意識するとしないとでは後々、間違いなく差が出ます。
(5)怒られてもうまく聞き流せ!
これは、上司の言うことは相手にするなと言っているのではありません。う・ま・く聞き流すのです。新入社員は毎日のように指導を受けることでしょう。その中で、多かれ少なかれ怒られることもあるはずです。その度に、真正面から受け止めて落ち込んでいては体がもちませんよね。精神衛生上も良くありません。
そこで、指摘は真摯に受け止め、言葉は右から左へ流してしまうことをオススメします。つまり、言われていることは吸収して、あとは「またブツブツ言ってるわ」くらいにひらりとかわす。面と向かって相手しないことです。
ここまで言ってしまうと良くないのかもしれませんが、これも一つのテクニックだと思っています。いかに物事に対して、自分に都合のよい解釈ができるか。訓練が必要ですが、重要だとは思いませんか?