転職理由は人それぞれと言っても、その内容はいくつかの項目のどれかに該当するもの。また、志望動機と直結するため、理由の説明に不安を感じる人も少なくないのでは?
この記事では、あなたのような第二新卒に多い転職理由をランキング化するとともに、履歴書や面接での伝え方、殺し文句を例文付きで解説します。これは、第二新卒の転職者を何人も見てきたノウハウから導いたものです。はっきり言って、面接者はコレで落ちます。パクり上等、そこにあなたなりのエッセンスを付け加えれば、完璧です!ぜひ、参考にしてみてください。
ただ、あなたなりのアレンジは要!
- 転職理由と志望動機の重要性
- 第二新卒の転職理由ランキング
- その志望動機(殺し文句)の例文紹介
なお、第二新卒の転職には、転職サイト/エージェントの活用を強くおすすめします。無料登録でプロのアドバイスやサポートを受けましょう。バックアップがあるということは、メンタル的にも安心できます。
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もくじ
転職理由の重要性
唐突ですが、あなたの転職理由は何ですか?これに即答できないようであれば、まだまだ転職準備が不足しています。なぜって?以下3つの大事な大事な要素があるからです。
【転職理由が大事だという要素】
- ぶれていると転職活動にも影響するから
- 面接官が最も知りたい答えの一つだから
- 志望動機にも繋がり、重要視されるから
①ぶれていると転職活動にも影響するから
あなたに転職の覚悟はありますか?その覚悟の根拠が、まさに転職理由と志望動機なのです。
心機一転、リセットしたい…
こんな気持ちじゃ失敗しますよ。そして、繰り返しますよ。まずは、理由や動機をあなたの中で明確にしましょう!
②面接官が最も知りたい答えの一つだから
面接官の立場で考えれば、「前職をなぜ辞めたのか?」「そしてなぜ、うちをエントリーしたのか?」を聞くのが自然ですよね?つまり、転職理由と志望動機の部分です。これらは対であり、セットで尋ねられます。
では、なぜ聞くのか?それは、簡単な話です。「安易な転職理由ならウチも辞められるかもしれない。生半可な志望動機なら期待できない。」という、厳しい目で判断してくるからです。厳しいと言いましたが、雇う側からしたら当然の見方だと思います。
唸るような内容を完璧に答えないと
ダメなんです。
③志望動機にも繋がり、重要視されるから
採用の決め手の大部分は、転職理由と志望動機が占めています。特に志望動機は、会社側からすればどのような忠誠心のもと活躍してくれるかを見極めるための重要な要素と言えるでしょう。
PRポイントとしては、志望動機に力点をおきましょう。本当にこれが明暗を分けることになりかねませんよ!
殺し文句を決められるか!
本当に大事だと思います!!
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第二新卒の転職理由ランキング&志望動機の例文紹介
転職理由は人それぞれ。それでも周りが何を理由に転職を考えているかは気になるところ。下表はdodaが発表した2019年のランキングです。何年分か確認しましたが、ほとんど変化はありません。
つまり、悩める第二新卒の心は、いつの時代も同じということです。
■転職理由ランキング(総合)【1位~10位】
順位 前年度 転職理由 割合 前年度比 1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 14.7% -0.2pt 2位 3位 給与に不満がある 11.0% 0.5pt 3位 2位 会社の将来性が不安 9.7% -1.0pt 4位 4位 残業が多い/休日が少ない 8.0% -0.2pt 5位 5位 専門知識・技術を習得したい 5.3% 0.2pt 6位 6位 幅広い経験・知識を積みたい 4.2% 0.4pt 7位 8位 土日祝日に休みたい 3.6% 0.3pt 8位 7位 U・Iターンしたい 3.6% -0.2pt 9位 12位 業界の先行きが不安 3.5% 0.7pt 10位 9位 市場価値を上げたい 3.4% 0.1pt 引用:転職理由ランキング2019/doda
それでは、一つずつ解説していきましょう。少なからず、あなたの転職理由も含まれていると思います。そして、注目は殺し文句です!ここは参考にされた方がいいと思います。簡潔な内容で、面接官の受けを狙いましょう!打算的かもしれませんが、これが転職に必要なテクニックでもあると思います。
また、ダメな例も併記しますので、決してNGな説明にならないように!
第1位:他にやりたい仕事がある
堂々たる1位!就職先が理想とかけ離れ、本来やりたかったことができなかったパターンですね。
やりたかったことができず、御社ならそれができると思い志望しています!
⇒希望通りの仕事にありつけること自体レア。こいつ、また自分に合わないと辞めるなと思われます…。
やりたいことのために前職で下積みました。それをベースに御社でキャリアアップしたい!顧客に寄り添いつつも、営利を追求したいです。
⇒前向きな転職であることを強調!顧客と会社の狭間で、会社を守りつつ顧客を掴むスタンス。これマジで受け◎
第2位:給与に不満がある
これも理由としては多いでしょう。仕事はお金を稼ぐ手段の一つです。立派な理由だと思います。ただ、露骨には先方に伝えられませんね…。
前職では想定より待遇が良くなく、待遇の良い御社でぜひ頑張りたい所存です。
⇒さすがに、これ言う人いないですね…。待遇の良さを持ち上げても、この場合は良いようには受け取ってもらえないでしょう。
御社にてキャリアアップを目指す中で、まずは一日でも早く、自分の所得分の貢献を目指します。
⇒最低限、自分の飯は自分で稼ぐというスタンス。これ、意外と受け良いです。
第3位:会社の将来性が不安
業績だけでなく、上司を見て絶望するパターンですね。「こんな会社で大丈夫かな?」、「上司が全く尊敬できない。」という感じでしょうか。
前職の時は先が見えず不安でした。しかし、御社であれば業績も良いし安心して働けると思いました。
⇒はい、コレ最悪です…。そこにあなたの意志はあるの?会社を変えるくらいの意気込みはないの?と、即見切られます。
この業界の将来を不安に思うこともありますが、それはどれも同じです。ただ私は、御社で盛り上げるスタッフの一員になりたいです。
⇒不安があることを言うにしろ、それを乗り越える気持ちで前向きに働きたいとPRすべきです。
第4位:残業が多い/休日が少ない
いわゆるブラック企業にあたれば、こうなってしまいますよね。働き方改革等で少なくなったとはいえ、まだ蔓延っているのが現実でしょう。
前職は、残業が多く休日も少なく自分の時間を持てませんでした。それに比べ、御社はそのようなこともなく安心しています。
⇒総じて言えるのが、前職で困った内容をそのまま、転職先に求めてはダメということです。あなた自身の意志を持ちましょう!
今の時代の流れに則り、決められた時間内に最大の成果を出せるよう、スキルアップしたいです。
⇒残業や休日出勤を課せられるではなく、自身のスキルアップにてそのような時間外がなくて済むようにすると持っていきましょう!
第5位:専門知識、技術を習得したい
あまり実務をこなす前に転職を決意したパターンでしょうか。このような専門スキルがないと確かに不安ですよね…。
前職では、専門知識や技術に触れる機会が少なく、御社で働いていく中で学んでいきたいと思っています。
⇒学ぶ気があれば学べたよね?と、厳しい突っ込みが想定されます。ウチに来ても同じことになると思われたら終了です。
曲がりなりにも基礎スキルは習得したものの、専門スキルについては御社にてもっと実践の中で養っていきたいです。
⇒学ぶにも実践という機会が与えられなかった。そんな機会がたくさんほしい!というスタンス。とにかく自主的、前向きがスローガン!
第6位:幅広い経験、知識を積みたい
ニッチな業界で視野の狭い仕事をしていると、こういう欲が沸いてきますよね。自然な理由だと思いますよ!
私は、様々な業界に携わり視野を広げたいと思っています。御社でも新たなことにチャレンジしたい所存です。
⇒一見、前向きなコメントに見えますが、浮気性の印象を与えます。要は、いろいろ経験するために職を転々としそうという印象です。
前職では、視野が狭くなりがちでした。御社を通じ、〇や△など幅広い経験や知識をつけてキャリアアップしたい考えです。
⇒具体的に何をしたいかを述べましょう。それらは、あくまで転職先でのキャリアアップのために必要!とするのです。
第7位:土日祝日に休みたい
業種によっては、なかなか叶わない夢ですね。ライフスタイル重視で、いっそ転職となる気持ちも分かります。
前職はシフト制でした。やはり週休二日かつ、カレンダー通りの勤務が魅力に感じました。
⇒こんな露骨に伝える人はいないと思います。まぁ、これは言いませんね…。
…あっ、土日祝休みですよね。前職はシフト制だったので…。
⇒もうこれは、振られたら相槌を打つ程度にしておきましょう…。
第8位:U・Iターンしたい
地元意識が強い人、または家庭の事情がある人は、現職を犠牲にしてでも転職を選ぶでしょう。
第9位:業界の先行きが不安
「第3位:会社の将来性が不安」とほぼ同じですね。
第10位:市場価値を上げたい
近年、転職によって市場価値を高めていくケースが増えています。自身の能力を高め、キャリアアップを図っていくのです。
様々な転職経験を経て、キャリアアップしてきました。その実績をベースに御社でさらに向上していきたいです。
⇒その先にまた転職するのでは?と勘繰られます。また、あまりデキル奴をPRしすぎると、鼻について逆効果な場合があります。
…そうですね。自分の能力を高めてキャリアアップを目的に経験を積みました。御社で地に足をつけて頑張りたいです。
⇒聞かれたら答える程度で良いです。もう転職はしないという印象をうまく与える必要があります。
まとめ
転職理由と、そこから繋げた志望動機を紹介しました。殺し文句の例文は、あくまで例文です。あなた流にうまくアレンジして取り込んでみてください。
また、理由によっては進んで話さなくて良いものもありましたね。視野を広げれば、理由は1つではないはずです。履歴書や面談で有利にPRできそうな理由と志望動機を準備しておくとよいでしょう。
ただし、説明内容に対する想定問答は作成しましょう。それではみなさん、頑張ってくださいね!!